美しい手しごと

美しい手しごと

ラオスの山岳に暮らすレンテン族の布です。
レンテンの人たちの布作りは綿の栽培から始まります。
収穫した綿で糸を紡ぎ布を織り、藍も栽培して染料にします。
藍染めも染め色は黒に見えるような色から空色までさまざま。
出来上がった布は仕立てて日常着として使われています。
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このパッチワークされた布は風呂敷として紹介されていました。
抽象画のようにも見えます。モンドリアンの「コンポジション」
が浮かんできませんか?
風呂敷使いのほかテーブルに敷いたり、インテリアのアクセント
としても使えますね。

シンプルですが重厚な雰囲気が漂い、丁寧な針しごとには
ゆったりした時の流れが感じられます。眺めていると心が休まります。

作品づくりは数も揃えなければならないので、チクチク針しごとに
充分な時間を当てられないのが辛いところですが、時々気分転換に刺し子や
小さい布のコラージュ等いつ仕上がるともわからない布づくりもしています。

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酒袋は古くからお酒を搾る時に使用されていた木綿の袋です。
この酒袋を長く使用するためにお酒を搾った後、柿渋を塗り
天日干しをして保管。これを幾度も繰り返し行っていくうちに柿渋と
お酒の反応、天日干しの影響で深みのある茶色になっていきます。

弱くなった部分を木綿の糸で繕った跡も模様のようになっています。
お酒を搾るのも機械化され酒袋はあまり使われなくなりましたが
逆に多くの人の目に触れるようになりバッグや帽子、お洋服に
リメイクされたりインテリアの布として使われる魅力ある布です。

長い時間の中で使われながら「熟成」されてきた布にはなんとも
いえない存在感がありますね。

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