春を染める

春を染める

産直に出かけたら、葉っぱつきの立派なフキと出会えました。
ようやくです。フキは店頭に出始めていたのですが、葉っぱつきがなかなか
なくて。

早速、洗ってお鍋に入る長さに切ってサッと茹でますね。
フキの下ごしらえです。
水にさらしてスジをむいたら、お料理に使う部分はそのまま水に
入れておき染料の用意です。
image
image

葉っぱはザクザクと切り、むいたスジと一緒に不織布の袋に
入れ、下ごしらえで使った茹で汁のなかに漬けて煮出します。
20〜30分ほど火にかけておき茶色くなってきましたら
染められます。不織布の袋は取り出しますね。

image

今回は絹紬楠ショールを使いました。楠で染色した紬糸を
織り上げたショールです。おりひめさんで購入。
あらかじめ湯通ししておいたショールを火を止めたお鍋に
入れて時々撹拌しながら、冷めるまで漬けておきます。

image

媒染と仕上げです。
今日はフキの緑をいただくのに、媒染は鉄液を使います。
水洗いしたショールを希釈した媒染液に入れてしっかり反応したら
取り出し再度、フキの染料に沈め染料を染み込ませる…これを何回か
繰り返してしっかりと固着させます。
最後はよく水洗いして乾燥。
image
image

写真ではほとんどグレーですが、実際は緑がかったグレーなのです。
薄味でサッっと炊いたフキの色です。
ショールを染めながら、フキと朝堀りのタケノコ(いただきもの)とお揚げで
炊き合わせ。きゃらぶきもこしらえました。春一杯のごちそうです。
image

コメント欄

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA