クラフトフェアの準備

クラフトフェアの準備

face bookでご紹介したコットンガーゼの柿渋染めです。
コットンガーゼといっても目の粗い晒です。これをまず、120〜130センチにカットして
しっかり水に浸けます。image

水で薄めた柿渋の中に一枚ずつ入れて染み込ませ絞って干すのですが、
絞り加減はしっかりだったり少なめだったりいろいろです。この時点の柿渋の残り加減で
濃淡が出ます。お天気が良くてじきに乾けば一日のうちにもう一度柿渋をかけます。
浅い色に仕上げるものは薄めの柿渋で、濃く仕上げるものは濃いめ、又は柿渋原液を使います。

販売されている柿渋液は無臭に加工されたもの、匂いのあるもの、濃縮タイプといろいろあります。
製造元によってもそれぞれ少しずつ違いが出ますのでおもしろいですね。

浅い色に仕上げるものは2日程で取り込み、濃い色に仕上げるものは柿渋をかけながら
3〜4日かけて染め上げます。染めているところの写真を撮り忘れましてご覧いただけませんが
ベージュから茶色の濃淡がずらりと並んでいる風景です。

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染め上げたものは媒染で仕上げます。
使うのは木酢酸鉄、ソーダ灰、チタン液です。木酢酸鉄はグレーから黒に
ソーダ灰は濃いめの茶色に、チタン液は黄色みが強くなり明るい茶色に変化します。

媒染は色の変化だけでなく固着もよくなりますから柿渋染めにはよく使います。
媒染は単独で使うだけでなく合わせて使っても色に変化が出ますから
柿渋の濃淡と媒染の組み合わせでたくさんの色をいただけますよ。

媒染仕上げをすませたらしっかり水洗いし干して出来上がりです。

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この布はクラフトフェアだけで展開しています。
80枚〜100枚を並べますと遠くからでも目に留まりやすく、お客様がよく手にとって下さいます。
日差しが強い時や風が冷たい時、首に巻いたりするのにちょうど良いみたいですね。

色違いで2〜3枚を合わせたりするとまた雰囲気が変わります。
巻き方がわからないから…と私が巻いてさしあげることも度々。
柿渋の特徴である硬化のため、軽く縛っても外れにくいですし
フンワリした状態もキープされやすいですよ。
男性のお客様も楽しんで選ばれています。昨年、駒ヶ根のクラフトフェアで20枚お求め下さった
お客様が組み合わせてインテリアクロスにされると仰っていました。どんなふうに出来上がったでしょう…。

一昨年、組み合わせた布でプルオーバーとロングストールをこしらえました。
写真がありましたのでご覧下さいね。また今年もお洋服一枚こしらえましょう。
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COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
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  1. posted by kyoko-sakamoto

    青空のもと、はためくマフラーは壮観で美しいでしょうね?

    • posted by EmotoMayumi

      こんばんは響子さん。
      そうですね 我ながら見とれてしまいますね。
      今年も美しい風景を創っていきたいです。

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