伊那谷暮らし日々のこと 2月 Vol.12

伊那谷暮らし日々のこと 2月  Vol.12

1月31日、夕方からの雪の予報はドンピシャ! 細かい雨から霙っぽくなって粉雪から大粒の雪に変わり、あっと言う間に真っ白になりまして、降るは降るはで止まらない。

そのうちあたりが暗くなり、明日の朝どんなんでしょう…と夕ご飯終えて、仕事場で縫い物していると低くゴーって音が聴こえるんです。ファンヒーター? 居間のテレビの音? 車のエンジン音? 上の保子さん宅に息子さん来てたから、そうかも!と勝手に想像しながら廊下の硝子戸に目をやると外で灯りが動いてるんですねー。なんだぁ? 硝子戸に顔くっつけて見てみると、除雪車‼ちょっとワクワクして外に出ると、まだ細かい雪がドンドン降っていてゆうに20センチはに積もっていました。
県道から入った脇道の除雪だから大曽倉の除雪車です。おふたり、どなたが作業していらしたかわかりませんでしたが、ご苦労様です、ありがとうございます。と頭を下げて深い足残して家に入りました。

雪の降った後のお散歩の楽しみ「これは、だあれ?」真っ白まっさらな上に残された大きな、ちっちゃな、畑を斜め横断?田んぼのあぜ道に一直線! いろんな足跡にワクワクします。

ちょうどお散歩で一緒になった滝沢さんに🐾足跡の主を教えてもらいました。大きくて深く残っているのは鹿、左右揃って着いているのはウサギ、ハクビシンやイタチやタヌキは違いが良く解らず滝沢さんお父さんはひとまとめにしているようで可笑しかったです。百合子さんも笑っていました。
4日、立春です。昨夜は雨降り、マイナスの気温にならずすっかり雪の解けた朝でした。
日中の気温がいきなり10度まで上がり、地温も上がって眠っていた虫やモグラやネズミたちもモゾモゾし始めたのでしょうね、鳥たちが忙しく地面をつついたり、とんびが群れてグルグルと低空飛行です。我が家のちいくんも外に出ている時間が長くなってきています。地中のモグラやネズミの動きを感じるのでしょうね。ジーッと根気強く座っています。
私たちがここで暮らし始めるまでは静かに平和に暮らしていたでしょうに、モグラやネズミからしたら、ちいは「猛獣が来たあ!」でしょうね。16日に河川の釣りが解禁になりまして、夫が渓流釣りデヴューしました!(笑)
春日師匠の付き添いで道具のお買い物から擬似餌作りと言うのでしょうか、ポカポカ陽気の庭で手ほどきを受け、ひと通り出来たら「せっかくだからちょっと上の川行ってみるか」と、まぁやることの早いったら、側で見ていて気持ちいい!一時間程して戻った手元には小ぶりのイワナが‼︎ ビギナーズラックですね〜。逃したイワナの大きさを頻りに惜む二人。どうやら早くも火がついたようで、翌日再度挑戦に出かけましたが敢え無く空振り。
このままじゃ悔しいと、春日師匠日を改め朝早くから一人でお出かけし、そして釣り上げたんですね、凄い大物!

「釣ったよ」と連絡をくれて夫と一緒に見に行くとコレがイワナ?と疑うような大きさ。30 cm越えのイワナは滅多にいないと言われているようです。さすが仙人!
二日後、味噌漬けにして焼いたイワナを料亭春日で頂戴しました。声かけてくだされば遠慮なくお邪魔してご馳走になり楽しく過ごさせて頂いており、夫と私にとって茶の間兼食卓になりつつある今日この頃です。

1月は行かなかった仕事の材料の買い出しに、今月は一泊で西尾市と名古屋市に出かけました。西尾市在住のこらから月に一度は名古屋まで行っていましたが、こちらに引っ越してからの名古屋行きの際はデパートへも足を運ぶ事が加わりました。それまでは一年に1~2回だったのがほぼ月一回はデパートに行くようになるなんておかしなものです。これといって毎回目的がある訳ではなく、ただ何となく眺めながら歩いていると楽しかったりするんですよね。普段の日常で眼に映るものや色、環境、全く違う刺激を受けるのも良いようです。

最初の頃は西尾の友人宅に泊まらせて頂いたりしていましたが、この頃は初日西尾での用事を済ませ名古屋のホテルで宿泊し名古屋での仕入れをして帰宅が定番コースになりました。

スケジュールが合えば親しい友人と夕食を共にし、時を忘れておしゃべりを楽しんで…頑張ってる自分へのちょっとしたご褒美です。時には夫婦離れて過ごす時間があっても…あった方が良いのでは、と勝手な確実な私の言い分です(笑笑)

駒ヶ根に移り住み一年になろうとしています。あっという間にでしたね。
花桃、桜が一斉に咲き山菜を堪能した春、エアコン無し、扇風機稼動数日という天国だった夏、山装う秋きのこ三昧、貴重な清流の魚、はじめての体感、氷点下の暮らし。野沢菜やお大根の漬け物をこしらえる楽しみ。澄んだ空気と美味しい水に恵まれて雄大な山懐での静かな暮らしは、《自販機なし、コンビニやスーパーまで20分という不便さ手間がかかる》こういった事をいとも簡単に消してしまうほどの豊かさに溢れています。

そして何よりも隣人に恵まれました。この山深い集落独特なものはあります。それの善し悪しは別にして判断しない、比べない、ここへ導かれた事への感謝を持っていれば心は平和、笑顔で居る事が出来ます。どの人も皆先生。

毎回のブログで出させて頂いている春日師匠。超!お世話になりっぱなしです。話の中で西尾市一色町のさかな広場のお寿司屋さんが美味しくて2度行ったという事を聞きビックリ!何十年と住んでいて、何回もさかな広場行ってましたが、お寿司屋さんは評判良いのを耳にし並んでいる行列を横目で見てただけでした。「じゃあ、行きましょうか」と夫と私にとっては初お寿司、春日夫妻にとっては懐かしのお寿司という事で2月22日、2揃い《猫の日 ニャン.ニャン.ニャン》でお日柄もよく?お天気穏やか暑くなく寒くなく、四人揃えば怖いもの無し!の勢いでいざ西尾へ。11時の開店時にはもう幾人か並んでいましたが然程待たずにお席へ案内され、お任せでお願いしたお寿司を見てビックリ!食べてまたまたビックリ!マグロもカンパチもブリもネタが厚すぎ大き過ぎ。もちろん鮮度は抜群ですので申し分ありません。行列出来るわけでした。春日師匠教えて下さりありがとう、でしたね。
一色を出て平原へ向かい夫の工房へご案内。私も久しぶりに足を運びました。夫が先々週例の如く一週間西尾に滞在し、柿の木の剪定や工房のかたずけしたばかりでしたので随分とスッキリしてました。工房入り口脇の高く伸びたクヌギの木を見て師匠空かさず、「大きくなって厄介だから今度切ってやるよ」と、明日にでも切るような気軽さでした。来月あたり来たりしてね(笑)  道の駅に寄り、近衛邸でお抹茶をいただいて帰宅路。ちょっと足を伸ばして気分転換、日帰りコース。楽しい一日でした。

28日、朝方雪混じりになったりして久しぶりに雨の一日。明日から3月年度末だからといって何か変わるとかそういうことは無く、お勤めしている日常とも違うのでなんてことないのです。変わらず好きなように出来るペースでの暮らし、仕事。3月7日〜10日の近衛邸での展示会が近づいてきて、良い感じの緊張感にふわ〜っと時折包まれます。今年で13回を迎える春の展示会ですが未だに緊張感が味わえるっていうのもいいかも。今月も楽しい!嬉しい!可笑しい!がいっぱいのひと月でしたね。

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