伊那谷暮らし日々のこと 1月 Vol.11

昨年引っ越しの準備で12月24日から30日迄初めて駒ヶ根の家で滞在、今回初めてのお年越しお正月もつつがなく過ぎ感慨深いものがありました。お正月だから人気(ひとけ)が多くなって賑やかになる事も、人気(ひとけ)が少なくもならず、相変わらず静かな大曽倉です。

4日
名古屋の芸文コンサートホールで開催のウィーン・リング・アンサンブル ニューイヤーコンサートに出かけました。ニューイヤーコンサートは数年前に一度行っただけで久しぶりでした。10月に公演情報を得てプログラムの「スッペ作曲《詩人と農夫》序曲」を見るなり「行こう!」と決定。この曲は小学生の頃(気が遠くなるほど昔です)入っていた音楽部で演奏して以来お気に入りで、気持ちをほぐすにはもってこいの曲になっています。ちなみに音楽部で演奏した時は大きなマリンバとシロフォンでした。楽しかったなぁ。というきっかけで出かけた公演でしたが、流石にウィーンフィル所縁のメンバーだけあって9人の小編成にも関わらず存在感のある事!音の厚みもそこらへんのオーケストラよりも重厚で美しく。アンコールは《美しき青きドナウ》。目を閉じればウィーン楽友協会の黄金のホールに居るみたい!(行ったことはありませんが…) 芸文コンサートホールも音は良いんですよ。音に身も心も溶け込み至福の時。
アンコールにまた拍手鳴りやまず、再び登場したメンバー。挨拶だけしてご退場かと思ったら席に着くではないですか!アンコール2曲目もしかしたら《ラデツキー行進曲》⁉︎  そうでした。客席からは拍手と共に歓声が上がり、恒例のアンコール曲これぞニューイヤーコンサートですね。手拍子参加の《ラデツキー行進曲》で終わったコンサート、名古屋の夜景が綺麗でした。

14日
仙人春日さんからの電話の声は何やら神妙な声で始まり、ドキドキして聞いていたら「キジが手に入ったからキジ蕎麦をしようと思うけど、どう?」あぁ~また呼んじゃったかな…? 先月のイノシシ頂戴した時、蕎麦打ちの話から「蕎麦は鴨よりもキジのが美味しいんだ」となり「今度キジが手に入ったら蕎麦で!」という師匠の話にそう言えば「いいですねえ。じゃあ、蕎麦はうちが持ってくるという具合で」って夫と私、笑顔で答えたっけ。

師匠の「キジを今からさばくからよかったら見に来るかい?」というお誘いに「覚えてくる」と出かけて行った夫は立派!生命をいただく覚悟が出来てるんですね。一時間ほどして戻った夫の手にはキジの両翼。ちいが鼻をクンクン..。そりゃそうですよね~お肉付いてるんだもの!羽根を抜いてペンにするのだと言ってましたが、何十本作るんでしょう。

キジとお蕎麦だけじゃ終わらない料亭春日。お煮しめ、長芋のソテー、大根漬け、野沢菜、焼きキジとテーブルいっぱいのお料理です。信子夫人の手際良く優しい味付けのお料理は毎回楽しみです。勉強にもなりますからね。写真に写っている取り箸は、私のリクエストにクロモジの枝で師匠がこしらえてくれたものです。不揃いさがいい味になっていて、食卓に彩りを添えてくれますね。

キジ蕎麦は鴨そばと同じように焼いたおネギと肉を一緒に入れ、温かい付け汁にして冷たいお蕎麦をいただきました。この日のお蕎麦は通常二八(蕎麦粉八割 繋ぎ二割)で打っているのですが、師匠がキジと一緒に頂くと話すと蕎麦粉を八割強打ってくれたと教えてくれまして、何やら奥深いものを感じました。どれもこれも美味しく有り難く頂戴したのは言うまでもありませんが師匠の「今度何がいい?」に「呼んじゃうといけないから、もう言わない」と苦笑いでお返しです。イノシシ、キジとくれば当然シカですよね。言いませんよ。私、シカを食さなくても生きていけますから。

17日
駒ヶ根の街中、交差点近くの通り沿いにステキなリースを扉に飾ってあるお店があり、以前から気になっていました。信号で止まるタイミングに合わせて何屋さんかな?と覗いたりしてまして (google mapで見ればすぐわかるのにね) 焼き菓子屋さんと判明。《三澤焼菓子店》焼菓子店っていう音、響きが好き、いいですよね。こじんまりしてシックな雰囲気の店内の予感。今日、ようやくお店の扉を開けて、こんにちは。甘い香りの店内、色々な種類の焼き菓子と一緒に可愛らしい動物の置き物やペーパーグッズ。どれも作家ものの色合いで思わず手に取ってしまいました。

奥でお菓子を製作中の女性は「いらっしゃいませ」の後、私が声をかけるまで顔を上げることもせず作業に没頭で、職人さんだなぁとなんだか嬉しくなってしまいました。カシューナッツのクッキーとココアのフィナンシェ、ニャンコ絵のコースターを選んでお会計をお願いすると、「今日も冷えますねー」と「いらっしゃいませ」の声よりもうんと元気のいい声で会話が始まりました。なんとまあ西尾市と隣接する岡崎市の大学に通っていらっしゃり、愛知県内で就職もされたとの事で、急に親しみを感じてしまいました。 高校、大学、社会人とバスケットでご活躍されたのが納得出来る背の高さ。「俺の手よりも大きかったよ」と一緒に行った夫は彼女の背の高さよりも手の大きさにバスケット選手の名残りを見ていたんですね。夫も学生時代、バスケットしていたんです。サクサクのクッキーもしっとりフィナンシェも素朴でほんのりと甘くコーヒー、紅茶、緑茶と、一緒にいただく飲み物を選ばない優しいお菓子でしたよ。3月7日~10日の近衛邸での展示会時、お菓子をご紹介したくてオーナーにお願いしましたらご承諾下さいました。(実はとてもお忙しい時期なんです) 何種類かの焼菓子を展示会で販売しますので、こちらも楽しみにしていて下さいね。

31日
先週から雪でうっすら白くなっている朝が多くなりました。冬仕度の始まる頃、テレビで耕運機みたいな家庭用の除雪機のコマーシャルが流れるは、ホームセンターの店頭に塩カルの袋の山、除雪スコップが多種並び驚きました。市役所や中沢の各地区で持っている除雪車が道路別に除雪してくれるわけですが、庭先の雪かき用にスコップは置いといたほうがいいと師匠が言うので準備しました。そしたらあっという間にスコップが活躍する日が到来!夜半から降り積もり、でも10センチ足らず。ちいはズボズボ足が雪に埋まりながらも平気でお外へお出かけです。「真っ白だねえ」とサラサラの雪を蹴ってひと遊びし終わると「起きとるかい?」師匠が雪かきのやり方をレクチャーしに来てくれました。雪の降る日、降った日ってあったかいんです。風もなくピーンと張り詰めたようなマイナス5~6度が日常になると体も慣れてきて「今日暖かいね、何度だ? 0度か。暖かいわけだ」という具合になります。庭の土は凍土。朝の台所、スポンジが凍ってる。お日さま出ていて洗濯物干しても1分も経たずに夫のパンツが凍ってパリパリ。笑っちゃうようなビックリ三昧⁈  まだまだ序の口、これからが本番だよと言って笑った師匠と一緒に笑っちゃった自分はエライ!夕方からまた雪の予報が出ています。明日の朝は真っ白になるかなぁ。

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